Avolites Titan OS(Quartz/Mobile) 音源niと同期してキュー実行<LTC SMTPE タイムコードでの連携><マイロとの連携>
ミュージックビデオ撮影など音源と同期して照明を作る方法で照明卓からの音だし(内臓のWINAMP使用)せずに外部音源に同期して照明をする方法を紹介します。要するにタイムコード連携をするのですが音源のどこから再生しても打ち込んだ照明キューが出せるのでカット割りや反復して撮影等する場合にはとても便利です。また打ち込みが完了していればオペレーターの必要は無くなります。さらにマイロとの同期も可能でしょう。
【機材】
・Avolites Titan OS 照明卓(Quartz使用)
・ROSENDAHL(ローゼンダール )QuartzはLTCの入力ができない為この機器でLTCを受けてMIDIタイムコードを出力させQuartzに取り込みます。
・ミキサー(音源のLRを分離する為に必要)
・Audacity フリーの音源編集ソフト。Win版 Mac版とありフリーながら高度な機能を持つ。今回はステレオチャンネルのLRを分離し編集する為に使用
【手順】
1.音源を用意します。(今回はWindowsのサンプル音源 Kalimbaを使用)
2.https://elteesee.pehrhovey.net/ より音源を超える時間分の「LTC SMTPE タイムコード」を生成します。(その他ローゼンダールを用いて生成したり、その他のソフトでも生成が可能)
3.Audacityにてこの音源のステレオチャンネルのどちらか一方(ここでは右チャンネル)をカットし先ほど生成した「LTC SMTPE タイムコード」をペーストします。
(実際の操作)
ファイルの読み込みで音源を選択。音源名(ここではKalimba)をクリックして表示されるメニューからステレオトラックを分離を選択してクリック
分離された下段のチャンネルをクリックしてメニューから
「編集」→「カーソルの移動」→「トラックの最初」
「編集」→「選択」→「カーソルから最後まで」
「編集」→「削除」で右チャンネルの音が全て消去される
生成した「LTC SMTPEタイムコード」をAudacityで開き「編集」→「コピー」
先ほど消去したチャンネルにペースト
「ファイル」→「オーディオの書き出し」でWAV等の音源ファイルを作成
以上で音源は完成です。
4.完成した音源をミキサーに入れて左チャンネルをモニター音源に右チャンネルをローゼンダールのLTCインプットに繋ぎます。ローゼンダールのMIDIアウトプットはQuartzのMIDIインプット端子に接続
5.Avolites QuartzでTIMECODE を選択後下記のメニューの通り
MIDI TIMECODE
Timer Enabled<選択状態>
Connected CueLists<実行キューを選択>
Record<選択状態>
6.音源を再生
ローゼンダール(モードはLTC) 音源再生と同時にカウンターが動きます。
7.Goボタンで音源に合わせて実行
(キューリストのTimecodeにトリガーされる時間が記録される)
8.メニューからRecordを押して再生モードにする。
9.音源が再生されれば自動的に記録されたキューリストが実行されます。
失敗などにより微妙な調節はこのTimecode部分の時間を手動で変更すればOK。頭から記録しなおす場合などはこのTimecode部分を全て選択しDisableにすれば大丈夫です。
※音源はモノラル再生となります。
以上で完成です。後は音源のどこ部分から再生しても完全にシンクロしてキューが実行されるようになります。
ちなみにTitan Oneで同じように出来ないかやってみようと思いましたが物理的にMIDI INがなく不可でした。
内臓の音楽再生そふとWinAMPを使用しての自動実行の方法は
Avolites Titan OS(Quartz/Mobile) 音源に連動してキュー実行 WinAMP編
を参照下さい。